ウシロスガタ 【完】
闇の中
「……かよ、さと!!」
「えっ?」
「だから、今は入れないって」
「なんでだよ!!」
「申し訳ございません、ただいま満席でして……」
「じゃあ、ここで待ってます」
「さと!」
「分かりました……申し訳ありません」
そう言いながら、扉が閉められ俺と冷夏の間にとてつもない距離ができた。
「くっそ……!」
何とも言えない感情がわいてきて、
もう俺には押さえ切れなくなっているのが分かった。
「すぐ入れるよ…」
そんな優しく漏らした中西の言葉なんて今の俺の耳には素通り……
店の扉から少し離れた所にしゃがみタバコの吸い殻だけが、溜まっていった。
「えっ?」
「だから、今は入れないって」
「なんでだよ!!」
「申し訳ございません、ただいま満席でして……」
「じゃあ、ここで待ってます」
「さと!」
「分かりました……申し訳ありません」
そう言いながら、扉が閉められ俺と冷夏の間にとてつもない距離ができた。
「くっそ……!」
何とも言えない感情がわいてきて、
もう俺には押さえ切れなくなっているのが分かった。
「すぐ入れるよ…」
そんな優しく漏らした中西の言葉なんて今の俺の耳には素通り……
店の扉から少し離れた所にしゃがみタバコの吸い殻だけが、溜まっていった。