冷たい世界の温かい者達





『自意識過剰、ってわかる?』





「……自分の事柄に関して過剰に意識してること」





『その通り。





まるっきりそれだよ、千尋は』






もう、由薇の言いたいことがわからなくて黙っりこくった。







『警察の仕事は、助けることだ。 救うことだ。






別に千尋が「助けて」なんて言わなくても助けてたし、犯人はそうせざるおえなかった。




……だから、全てのことに自分を重ねて加害者のように言いながら…







酷な被害者像を作ってるんじゃないの?』






「……‼」






被害者、像。






俺は人を殺した……





何が?




俺が殺した訳じゃない。





あれ?




でも、間接的に殺したのは…





でも、あの人は自ら俺を守ってくれた。
















あ れ ?















ポタ、と溜まりに溜まった雫は質量を超えて俺の頬を流れた。





「……っ」






『……今までその人への罪悪感を負ってきたんだ。





その人は、嬉しかったかもしれないけど、悲しいかもしれない。









何も、隠すなよ』









言葉を選んだ。






最善の、言葉を。





最善の状況をわざと作った。






最善の、状況を。







心なんてーー



















殺し、て。




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