【完】るーむしぇあ。
私って変かな。

一晩たったら、傷ついたことより、彼が今私のことを考えてくれてることが嬉しいなんて。


クールな彼の心を少しでも乱せたという優越感。

それに浸りながら紅茶を飲んでいると……ふと時計が目に入る。


「ええええええ!!やばい!!遅刻!!」


慌てて家を飛び出して全速力。

だんだん夏に向かって元気になってきた太陽が容赦なく私を照らす。


「あ、あつい……」


教室に着いた頃には汗だく。

大好きな人が近くにいるのにこの状態。



私のバカ……。


女の子の朝はゆったりと落ち着いていて、シャンプーの匂いだか何だかの良い香りがしてなきゃいけないのよ。
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