【完】るーむしぇあ。
ダメ。想像だけで鼻血出そう……。

だってお姫様抱っこでベッドに寝かされて──


「無理無理無理っ」


「……佐々木、帰るよ」


「か、和希くん……いつの間に」


私を見下ろすいつもの冷たい目。


だけどお姫様抱っことかおでこにキスとかおやすみとかごめんなとか、妄想だか現実だかわからないシーンが脳内に広がって顔が熱い。


そんな様子に気付かない和希くんは、私の荷物を持って先に保健室を出ようとしている。
< 276 / 362 >

この作品をシェア

pagetop