【短編】修学旅行の夜に



そして修学旅行当日―――




朝早くから駅に集合して、特急の電車に乗り込んだ。






「芽衣子重いよぉ~ッι」



友達の奈々がパンパンの荷物を引きずるように持って来る。






「奈々は余計な物を持って来すぎ!」




私はちゃんと必要最低限の物しか持って来てないから普通だ。





「だってぇ~…私には全て必要なんです!」




「どーだか。ホラ、荷物上げてあげる。」




「わ♪ありがとー☆」





そう言って奈々が荷物を私に預け、
座席の上にある棚にのせようとした。








…うわ、マジで重い―――――…!!!







そう思った時には、
手が荷物から離れて頭の上に落ちそうになった。







「やッ…ば…!」






< 6 / 20 >

この作品をシェア

pagetop