響〜HIBIKI〜
「TAKAHIROさんっ」


花奏の声に振り返るTAKAHIRO。


「あっ、かな」


TAKAHIROも花奏の姿を見て喜ぶ。


「の、飲み物…どうぞ」


「さんきゅっ」


花奏が緊張しながら差し出した飲み物をTAKAHIROが受け取る。


「スタッフさんから、飲み物とか食事のお世話頼まれちゃいました」


花奏は、嬉しそうに言う。


「え?あ、そうかゴメン。昨日のお礼のつもりだったのに、逆に手伝って貰うなんて、ゴメン」


TAKAHIROは申し訳なさそうにいった。


「いいんです。こんな機会めったにないし、お世話させて貰えるなんて嬉しいし」


「ありがと」


TAKAHIROが微笑む。


「マネージャーもいるし、ゆっくりしてていいよ」


「ありがとうございます」


花奏は、段々、緊張がとけてTAKAHIROと話す時も自然と笑顔がでるようになった。


「綺麗な島だね」


「はい」


「最高な青空だし、いうことないなぁ」


TAKAHIROが島の景色を見渡し、二人で空を見上げた。
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