貴方からの卒業証書。
それから卒業まで毎日図書室に通う。今までと同じような話をして、時々陽南の話をする。
陽輝の優しい笑みに優しい声、特別ではないこの時間が終わりを迎えなければいいのにと思う。

好きな人に「好き」と言うこと。
それは容易ではないことだと知っている。
それでも、同級生や多少の年の差が少なければ……想いは勇気だけで伝えられるというのに──
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