World Walker
アスファルトを反射する日差し。

日焼けしそうだし、何より熱射病が心配だ。

日陰…どこか日陰はないものか…。

そう考えて。

「…そうよ、何で気付かなかったのかしら」

りせは迷わずアスファルトの歩きやすい道から逸れて、生い茂る山の中へと入る。

山の中ならば木陰もあって涼しい風も通り抜ける。

何より強い日差しから守られる。

アスファルトのように舗装されてはいないが、まぁ林業を営む者が利用するような細い山道程度ならばある。

歩けない事はない。

我ながら名案、私って何て頭がいいのだろうと、りせは山道を歩き。

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