World Walker

稲荷寿司の縁

「ふぁあぁぁ…」

古寺から出て、伸びをしながら大きく欠伸する。

梅雨の時期とはいえ、渓谷の朝は爽やかだった。

日差しが降り注ぎ、今日も暑くなる事を告げている。

「突然なのに何から何まで世話してもらっちゃって…悪いわね」

りせが振り向いて古寺の中に声をかける。

「んにゃ?…礼には及ばんぞ…むにゃむにゃ…」

床にうつ伏せで寝っこける女性。

どうやら早起きは苦手のようだった。

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