World Walker
「おっと…時間が押してるんだったね」

片手をポケットから出し、腕時計を見るアルベルト。

「そういう訳で、次の仕事が待っているんだ。出張ばかりでね…早い所、君を取り押さえたい。大人しくしてくれると助かるんだが…」

「…人の話も聞かないで、皆して私を不審者扱いして…」

ピキッと。

りせの額に青筋が浮かぶ。

こうなったりせは少々手強い。

依怙地になって、梃子でもきかなくなる。

「取り押さえられるもんなら取り押さえてみなさいよ!暴れまくってやるんだから!」

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