World Walker

Go,sweet home.

誰もが言葉を失った。

来栖 恭太郎の地に伏せる姿など、想像すら出来なかった。

ここにいる使用人達の誰もがそれを望みながら、結局は叶える事の出来なかった悲願であり宿願。

それを、突然現れた一人の少女が果たしてしまった。

「はははははっ!ザマァねぇな来栖 恭太郎!」

ライガンが、横たわった来栖を嘲笑う。

「散々俺達にデカイ口叩いた挙句、まさか女なんぞに負けちまうたぁな!てめぇもヤキが回っちまったって事だ!」

そう言って彼は、大きく顎を開く。

「余力のねぇその状態じゃ、得意の蝙蝠化もできねぇだろ。どれ、千年真祖様の腕の一本でも食いちぎって…」

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