World Walker
「誰が殺すなんて言ったのよ」

腕組みして、唇を尖らせて。

りせはジト目でアリカ達を睨む。

「私はマー君に頼まれて、来栖を『倒しに』来ただけ。『葬る』だの『殺す』だのは、アンタ達が勝手に言い出した事でしょ?」

「で、でもっ…!」

リルチェッタも口を挟む。

「天地 りせ、だからって貴女がこの男を庇う理由はない筈よ?殺すつもりはなくても、さっきまでの戦いは明らかに『殺し合い』だし、来栖は殺す気で貴女に仕掛けてきていたわ。そんな相手を…貴女は庇うの?」

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