World Walker

腹の立つ男

「さてと」

夜盗の如き男達を追い払い、馬上からりせを見る赤い外套の男。

「た、助けてくれなんて言ってないでしょ、これからりせちゃんの反撃タイムだったのに」

唇を尖らせて男に突っかかるりせ。

相変わらず礼儀知らずのツンデレだ。

そんな彼女に。

「それは悪い事をした」

涼しい顔で返す男。

「ところでこんな荒野を肌を露出させて一人歩き回る露出狂の自殺志願者を不本意ながら助けてしまった俺は、これから一体どうすればいいと思う?」

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