【実話】ありえない男への復讐
1.きっかけ
──カチカチ。

ボタンを押す音が聞こえる。


ふと後ろを見ると携帯をイジる男。

コイツはいつの間にか家に居候のように居ついとる男、拓也。



でもいじってる携帯は…


「あんたまた人の携帯いじって!!わたしのやん!!返して!!」


立ち上がってデコったド派手な携帯を取り上げた。



「里美つまらんな。浮気の1つもしとらんっぽいやん。」



こんなんは日常茶飯事。

こんな言葉を言い返すと後からとんでもないケンカになる。

我慢…我慢。



「里美、別に可愛くもなんともないのになんで翔太さんみたいな彼氏が出来るんやろうな。里美が本命やろうし。」


本命…。

ハナから浮気しとるような言い方してくれるやん、この男。

シカトしてると…


「言い返さんっつーことは浮気は黙認ってわけや。都合ええから付き合っとってくれるんやろな。」


いい加減腹が立ってくる。



「俺とか、翔太さんみたいなんは1人の女で立ち止まっとったらもったいないしな。」


いいえみなさま、こいつは女に相手にされません。

普通だけどほんとに性格が痛いんで。

俺とか…って翔太とお前一緒にすんなってそろそろキレそう。



「里美みたいなとりえのない女、どこがええんやろ。」


その瞬間、目の前に落ちてたリモコンを思いっきり投げつけました。

口だけが達者な男には暴力でかかるしかありません。
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