透明少女 ~フタリキリ~
「もしも家に着く前に、薬の効き目が切れてしまったらどうしよう」

そうつぶやいたのは、あたしだったか、月乃だったか…

どちらにしても、二人とも同時に同じように考えて…

裸で裸足のあたし達は、すっかり冷えたアスファルトの上を、震えながら走り出した。
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