先生の秘薬

ここは・・・


どこ?


「美倉さん!
 気が着きましたか?!
 ちょっと先生を
 呼んできます!!」


「落ち着いてください
 久遠先生。」


「わ、わかってます!!
 と、とにかく
 伊波先生はここに
 いてください!!」


バタバタと

久遠先生が

扉を開け走っていく

音が聞こえた。


「ふふふ。
 ナースコール押せば
 いいだけなのに・・・
ねぇ。」


そういいながら

伊波先生が

横になっている私の顔を

覗き込んだ。


「大丈夫ですか?」



「私は・・・」



「倒れたんですよ、空港で。
 ここは病院です。
 病状はプライバシーのことも
 ありますから
 あとで先生から直接
 話しがあると思いますよ。」



「・・・・・。」



私・・・倒れたんだ。


バタバタと走る音が

近づいてくる。


久遠先生が

戻ってきたのだと

そう思ったら

扉をあけて

私のベットに勢いよく

飛びついてきたのは

逢坂先生だった。

< 149 / 151 >

この作品をシェア

pagetop