先生の秘薬
少しして

廊下を走る音が

近づいてきた。


そしてその足音は

保健室の前で止まり

静かに扉が開いた。


私はどんな顔をしたら

いいのかわからなくて

思わず横を向いて

少しだけ

頭を出した状態で

布団をかぶった。


すると

頭をポンポンポンと

リズムよく子供を

寝かせるときのような

感じで触られた。


そのリズムが

だんだん

心地よくなってきて


私は眠りに落ちた。

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