スイートペットライフ
6.  ペット生活の始まり
あの日の私をどれだけ恨めば、この契約がなかったことになりますか?ねぇ神様…。

あの後、私は自分の地位がどのあたりの位置づけなのか確認しようと、悩みの方向を変えた。

「さぁ、こっちにおいで」

そうダイニングから呼ばれて振り向くとそこには食事が準備されていた。

ギャルソンエプロンをつけた大倉さんがワイングラスとワインを持ってダイニング立っていた。

「飲めるよね?」

そう聞かれて思わず

「はい」

と答えてしまう。どれだけ従順なんだ、自分。

「手を洗って、席について」

そう言われて洗面台で手を洗う。鏡に映った私は土曜の昼間なのにすでに疲れMAXの顔だった。

ダイニングに向かうと、椅子を引いて座らされた。
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