スイートペットライフ

「もうちょっと顔あげて、良く見たい」

「無理です見ないでください」

私は自分の顔を隠し抵抗していると、ゴリラが話かけてきた。

「オーダー通りになってるかしら?でも今どき何でポニーテールなの?」

確かに、私も思った。

「尻尾だよ!尻尾!」

「「はぁ~?」」

私とゴリラの声が重なる。

「だ~から、尻尾。ミィかわいいのに尻尾がないでしょ。でもこれで完璧」

私の髪をいじりながらそう言う。

「「……」」

私とゴリラが見つめあう。

「あんたも大変ね……。」

ゴリラがポンと私の肩を叩いた。

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