最愛~あなただけが~
序章
 このドアを開ければ、引き返せなくなる。


 今ならまだ、間に合う。

 今、私が引き返せば
 はじまる前に、終わらせられる。


 だけど、このドアの向こうに待つ、最愛のひと。



 降りしきる雨。
 迷いと緊張で、大きく鼓動を打つ私の心臓。
 震える指先。






 そして、私は・・・・・・・・




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