最愛~あなただけが~
 熱は、鷹野さんと同じように丸4日続いたけど、土日をはさんでゆっくり休んだから、月曜日には出勤した。


 カレンダーは、2月になった。
 14日は、私の誕生日だ。



「休んだりして申し訳ありませんでした。」

 出勤早々、井戸越課長や木根さんに頭を下げる。


「俺らはいいけど、鷹野部長にちゃんと礼言っておけよ。
 都築さんの仕事、鷹野部長が片付けてくれてたんだからな。」


 思っていたほど仕事が溜まっていないな~と思ったら、鷹野さんが代わりにしてくれてたんだ・・・
 お見舞いに来ても、全然そんなこと言わなかったのに。
 恩着せがましくないところが紳士だわ。


「ちょっと都築チャン!
 ますますやつれちゃったんじゃない?鎖骨の下が特に!
 彼氏がガッカリするよ~。」

 胸ってこと!?
 木根さんも心配してくれてるんだかからかってるんだか。
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