悪魔な王子



「はぃっ・・・!」





おかしな返事をしてしまった事に後悔しながらも

とりあえず目をそらす





先程とは違ったドキドキは


体中を駆け巡る











「・・・いつも早いよねぇ・・・」










・・・・・・は・・・・


「・・はい?」




思わず先輩に目を戻すと


書類に目を通していた








「いやぁ・・いつも早くて偉いなぁって。俺はさ?会長だから、義務的な感じで早く来てるけど・・・兎田さんはこんな早くなくてもいいのに来てくれる」





先輩は私に目を向ける







「意識高くて偉いね」






最上級の言葉に

最上級の笑顔も付いてきた








このスペシャルセットに

顔がにやけそうで怖い












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