片想連鎖 ~伝えたい心~

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『ハァッ…ハァッ…ッッ。』


あれ……私…走ってる…？


『ッッ？！こっ、来ないでっ！！！』


え…？
逃げてるの…？
……何から？


後ろを振り返ると、無数の男の手が見えた…


嫌っ…何…あれ…？


右腕を捕らえられると同時に、無数の腕が私の身体中を這い、絡め取った…。




「イヤアァァァーッッ！！！！」




ハァッ！…ハァッ！…ッッ…




ゆっ…夢……



カイに温められたはずの心なのに…
私の心は、この悪夢に、
温かさの欠片もない黒一色に、
塗り替えられた…


私は、今夜も、その次の夜も、この悪夢にうなされ続けた…