サボり魔の私と吸血鬼のキミ!?
title9



私はレンさんに指定された場所にいた。
……本当に口移しじゃないと駄目なのか?
……私のファーストキスが!

そんなことを思いながら瓶に入った赤い錠剤を見る。



「……俺を呼んだのはアンタ?」



その時は案外早く来た。



「……夜月」



なんか、私のこと覚えてなくね?
完全に忘れられてるよ……


「用件は何?俺はリアンのところへ戻りたいんだけど。」


私だって嫌だよ!……とは言えず。



「えっと、そのぉ……」


覚悟を決めるしかない。


自らの口に錠剤を含む。


そして、一気に夜月の形のいい唇へと押し付けた。


「ん、んんっ!ん、はぁっ!ん……!」


長いキスの間に夜月の口内へと錠剤を押し込む。


ゴクンッ……


夜月が錠剤を飲み込むと……


バタッ


倒れてしまった。




「終わった……」


そう思うと私も力が抜けてその場に倒れてしまった。



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