サボり魔の私と吸血鬼のキミ!?


「甘く、なるんだよ。」

「は?」


意味がわからない、という目で夜月を見ると


「だから、日に日に甘くなってくんだ。お前の血。それで、お前が吐息を漏らすたびにどんどん熱くなってって……やめらんなくなる。」


…………どういうこと?


そう聞こうとしたとき。


「それは血に酔ってるってことだよ、シュンくん」


「皇!!」


いつからいたんだろう。



「よくあることだよ。仕方ない。それより……。」


皇がチラっとこっちをむく。



< 86 / 115 >

この作品をシェア

pagetop