ハンバーガー質小井店。

獲物を***、で釣ろう。


現状:面接に落ちてすげぇ気まずくて店に行けていない。
結果:例の彼女に全く会えない。


今回の面接はいい手だと思っていた。
ダチの話では滅多に落ちることがないと聞いていたからショックは倍の倍の倍倍倍倍だ。


「おーい、譲。」

「……」

「聞いてるかーい」

「……」


一番ショックなのはプライドよりも、避けられているかもしれないと余計なことに気づいてしまったからだ。



うがぁぁぁぁーっ!!!


「おい、譲っ!!そんなんしたら髪がハゲるっ!!!」


うがぁぁっ!!
作戦がっ!!!夜な夜な考えた作戦がっ!!まだ試したかった作戦がっ!!

あーんなこと、こーんなこと。


…….……うがぁぁぁぁぁぁっ!!


「お、おーい、譲くんやーい」

「……」

「はぁ…折角例の彼女の情報が入りそうだって知らせてやろうと思ったのによ」

「うーが?」

「はぁ…気付いたか?譲は周りが見えない状態だから気付いてないみたいだけど、あの店に知り合いが働いてるんだよ」

「なんで早くいわねぇーんだよっ!!」

「お前がそんなんだからだろ。」

「っで、誰なんだよ。知り合いの奴って」

「―――…だよ」

< 6 / 28 >

この作品をシェア

pagetop