ハンバーガー質小井店。

時に***と****は大切です。


「友達って…普通元カノに言わないよね。ゆっくん。」

はっきり言って忘れてた。
はっきり言えば例の彼女しか頭になかった。
はっきり言わせてもらうと『最低』だ。

はっきり言われてしまった。
「ゆっくん、最低だね。」
はっきり言われて気付いた。
「ゆっくんの執着は尋常じゃない。」


――…別によくね?


だって、綺麗なんだもん。
だって、隙ないんだもん。
だって、だって、あのクールな笑みを崩してみたいんだもん。
だって、だって、だって、あーんなこと、こーんなことしてみたいんだもん。


だっ――…


「もういいよ、気持ち悪い…あの子は今、ヘルプに行ってるよ。東口の右在[ウザイ]店って分かる?そこにいるよ。」

「キモイって―…」

「だって気持ち悪いじゃん。あーよかった、こんな男と別れといて。」

「お、おいっ」

「あっ、そうそう、あの子に変なことしたら私が警察に突き出すからね!」

「け―…」

「もう用はないよね?じゃぁ、帰るから。」

「お、おーい…?」


綺麗な髪の毛を靡かせながら早々と立ち去る姿。
あっ、思い出した!!
可愛いと思っていた元カノじゃないか!?

えっと…名前は…つ、つ、つ、?

ん、名前??


うがぁぁぁぁぁぁっ!


「名前覚えてないじゃないかー!!」


あ、別にいいか。
それより例の彼女に会いに行こう!!




□時に言い訳と開き直りは大切です。 END■

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