黒猫浮かれん坊
【第一章:雨さす帰り道】
ザーザー降る雨に、感激して
空に拍手を送る少女ー谷川 小夜

クラスメイトから無視をされている
彼女には、
付き合って三ヶ月の彼氏がいる。

幼馴染で、家が隣である佐藤 良
彼だけが小夜の気持ちを理解できる。

小夜もそうとは感じていたが
彼とは何の発展もない。

キスもなければSEXもないし
小夜でなければ欲求不満になってしまい
耐えきれず五秒で別れてしまうだろう。

「小夜…お待たせ」
「良ちゃん!」
「イジメ?」
「えっ…?」

小夜が首を傾げると良は指を指した。
「机の上に花瓶…よくありげだよね」
「そう…だね…」
小夜は花瓶を戻しに教室に入った。
「良君ー!誰と喋ってたの?」
小夜とクラスメイトの女子達だ。
「小夜…」
「あっ…そっか…」

女子達はそそくさと帰ってしまった。
< 1 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop