坂口美里とガルダスト
「そうなの?・・・・・。ところでどうしたの、こんなところで?」
ガルダストのコックピットから降りて笑顔を向けて私に近づいてくるガルダストの女性パイロット。(ガルダストのコックピットハッチには、折りたたまれた金属の綱梯子が付いており、それを地面に投げれば、降りれる仕掛けになっていた)
見れば見るほど、兄貴に似ている。
もちろん、パイロットの方は薄い化粧はしているし、衣装だって絶対兄貴が着ないようなフリル付きのワンピースを着ているため、圧倒的にパイロットの方が女性っぽいのではあるが・・・それでも、似ている。
「あ、いや・・・。ガルダストが着陸するところが見たかったもので・・・。」
口が滑ったと思ったのは、言葉にした後。
ガルダストなんて、この人に通じるはずもない・・・。
「ガルダスト?もしかして鉄人機のこと?」
兄貴そっくりの女性パイロットは、自分の後ろに聳え立つガルダストに視線を移しながら口にする。
鉄人機とは、おそらくガルダストの名前なのだろう。
正直、ガルダストって名前の方がカッコいい。
「え?ええ・・・まぁ・・・。」
「そんなに、珍しいものかしらね?・・・確かに最近ではあまり見かけなくなっちゃったものだけど、一昔前までは、このあたりでもたくさん飛んでいたじゃない?」
感慨深そうにつぶやく女性パイロット。
その言い草に、私の好奇心メーターが過去最高値を振り切って、さらにその上まで、舞い上がる。
「たくさんあるんですか?このマシーンが!?」
警備員に取り押さえられながらも、思わず、身を乗り出して声を張り上げる。
もし、それが本当の話だとしたら、まさにここは夢のような国だ。
「ど、どうしたの?急に・・・そりゃ、確かに動けるものは、この国では私の機体を含めて残り数機になってしまったけど、鉄人機ぐらい、第5階級以上の人たちなら、どんなに少なくとも一家に数台ぐらい持っているものよ?」
なんとー!!!!