坂口美里とガルダスト

 正直な感想。


「また兄貴なのね?」


 また?


「うん?そうかな?それほど、私兄貴、兄貴って言ってるかな?」


 正直、そこまで使っている気はしてなかったのだが・・・。


「言っているわよ・・・。美里って、案外お兄ちゃんっ子なのね。」


「そうかなぁ~?あんなバカ兄貴、どちらかといえば、さっさと、家を出ていて欲しいぐらいだけど・・・。」


 もちろん、そんなことは心から望んでいるわけではないが、邪魔であることには違いない。


「フフフフ・・・。ねぇ、美里のお兄さんってどんな人なの?」


 笑いながら、話しかけるカオリ。


 どうして、そんなコトを聞くのだろうか?


「?・・・一度、会ったことあるじゃない?」


「一度、会っただけじゃ分からないわ。美里の口から聞いてみたいのよ。」


 ・・・・どうしてだろうか?


「う~ん・・・どういう人って言われても、いうなれば、ただのバカだよ。」


 そうとしか表現しようがない。


「それだけ?」


 トイレの扉を開けて、出てくる。カオリ。


 しっかり水を流すあたり、向こうとこちらのトイレの仕組みが似ているコトを示している。


 まぁ、あれだけ似ていれば、トイレも似るか・・・。


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