ずっとそばにいたのに.......

何だかホッとして、胸を撫で下ろしながら、友哉の背中を見送った。

稜には、みんながついている。

みんなも、稜の決断をきっとわかってくれる。

だから信じてる。

稜なら、大丈夫だよね..........



自分で決めたことなのに、未だに動揺しているのは私の方なのかもしれない。

あの日、結局、私は自分では大事なことが何も言えなくて、稜の言葉を聞いて、ただ泣きじゃくっているだけだった。

航佑を選んだ上、辛い言葉をたくさん稜に言わせておいて、いつまでもウジウジしているなんて、我儘にもほどがある。



しっかりしろ、心優。

これで、良かったんでしょ.........