ヘビロテ躁鬱女
 横溝は自転車をその場に止め、徐々にこちらへ近づいた。


「狂子さん、浮気って何の話? 付き合っていないんじゃないの?」


「それは……」


鉄平の瞳は揺れ、唇を噛み締めていた。


言い訳は出来ない。


目の前に横溝の背中が、壁のように現れる。


「悪いな、鉄平。俺たち付き合っているんだよ。邪魔をしないでくれないか? 

俺さぁー。男と女って、友達関係が成立すると思うタイプじゃなくってさ。言いたいことは分かるよね?

これからは遠慮してくれない?」
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