ヘビロテ躁鬱女
埋まらない谷間
 花札のように色を合わせた私達は、徐々に店の雰囲気も変えていく。


本当に、この合わせ方で良かったんだろうか……。


「狂子、一緒に飲みにも行けそうだね。午前出勤なんて久々!」


結婚の準備や新婚旅行の関係で、店長が暫らく休むことになり、代わりに小雪さんが午前出勤となった。


午後番には、他店舗からの応援で3バツの二ノ宮匠(にのみや・たくみ)という30代後半の男性がやって来た。
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