ヘビロテ躁鬱女
勝ち誇る猫のため息
 6畳の1LDK。


彼がこの部屋で微笑むのを何度、夢に見たことか……今はこの狭い部屋に感謝する。自然と彼に触れ合えるのだから。


ライバルは親友。


気持ちを押さえては、歪む性格を否定した。


やっと手に入れた今。


もう卑屈になる必要はない、けど……。


「鉄平? なにか飲む? この時間は面白いお笑い番組がやってるよ、テレビを付けてみたら?」
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