ヘビロテ躁鬱女
「うん、美味しい! 狂子センス良いじゃん。こんなに美味いとは知らなかったよ! 和歌子~! 赤ワインのボトルをもう一本頼んで!」


今回もまた受話器の下にいた和歌子は、気を使いお酒を注文した。


――駄目だ。全然効果がなかった。鉄平とでも話をしようかな……。


輝は勝手にワインを注いでは口内で噛み締め、美味しそうな微笑を浮かべていた。


変な奴……。


関田店長の曲が終わり、拍手喝采が起こった。守の口笛なんかも飛び交う。


「関田店長、歌がすっごぉーいお上手なんですねぇ! 愛子、惚れちゃいそうですぅ!

輝さんと狂子さんもお似合いですよねぇ? 2人とも仲が良さそう! 愛子と店長もぉーそんな風になれたら嬉しいのにぃ~」


――は? え? なに? 


グラスに口を付けてる私に、視線が集まった。
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