【完】結婚からはじまる恋《2》
「…私はどうすればいいんですか?」



「…すべてを神宮寺社長に話せばいい…」



「でも、一人では…」



「心配しないで…俺が同行するから…」



「ありがとうございます」




「…ボスは弁護士職務規定にも幾つか違反を犯している…クリスタルの顧問弁護士を解雇になるのは確実だ…」




帝さんは満足げな笑いを浮かべて、コーヒーを啜った。



「…帝さん…ありがとうございます」


「別に…礼なんていい。証拠もなくてね…君のご主人様には不審がられた…」



「頼に会ったんですか?」



「ああ。イケメンで頭よさそうだね」



「良さそうじゃなくて…本当に頭がいいですよ」


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