【完】結婚からはじまる恋《2》
「奥様の具合は?」


駐車場で待っていた帝が問いかける。



「苦しそうだった…できるなら代わってやりたい」



「…男も産めたらいいですね。命を産みだすコトのできる女性は本当に尊い」



「そうだな・・・どんなに会社を大きくしても深幸には敵わないかもしれないな」



帝が後部座席の扉を開ける。



俺はスッと中に乗り込み、深幸の夫から社長の顔に戻った。





深幸が頑張っている…



俺も頑張らないとなーーー・・・



俺は気合を入れた。


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