【完】結婚からはじまる恋《2》
「…ウチのボス…大江弁護士には…遺産相続の件を一任していますね」



「…そうだが。君はノータッチだろっ?君は大江弁護士に断って…ここに来たのか?」




「・・・」



俺は何故?高井田が俺に会いに来たのか状況を呑み込めなかった。



彼のここに来た真の理由を知りたくて…わざと冷たくあしらった。





「…突然…押しかけて申し訳ありません・・・」




俺は足を組み換えて、ヤツをジッと見つめる。




「…先代の社長の遺言状は今度の49日の法要が終わるまでボスが預かる形になっているんですよね」




「そうだ」



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