【完】結婚からはじまる恋《2》
オフィスの外に出て空を見上げるとと、ビルとビルの間から昼間の眩しい光は目に差し込んできた。





「深幸ちゃん・・・」



振り返ると帝さんが私を追い駆けてきた。



「帝さん…」



「本当に久しぶりだね…」




彼と私が一緒に施設に居たのはほんの1年くらい。それでも、彼は私の名前を憶えてくれていた。



帝さんなら大江弁護士の言っていた話をもう少し簡単に分かり易く、教えてくれるかな?




「君と話がしたいんだ・・・いいかな?」



「私も話があります。帝さん」


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