天国へ旅立つその前に・・・
預けられた記憶
母親と二人で生活をしていたボクだが、母親の仕事が大変でおばあちゃんの家に預けられることも度々あった…。


おばあちゃんの家は貧乏だったけれど、キチンと掃除がされていて快適だった。


ボクのワガママもできる限り聞いてくれて、毎日3食のごはんを決まった時間にキチンと用意してくれた………。


ごはんの時はいつも、


『おばあちゃん、ごはんおかわり !』


と、ボクがお願いをすると、


『はいよ、たくさんお食べ』


と、優しくごはんのおかわりを用意してくれた…。


あの時、ボクは心の底からおばあちゃんに感謝をした・・・。


おばあちゃんの作ってくれた大好物の『銀だら』の味は、今でも忘れられない・・・。


おばあちゃんの家の近くにボクは友達などは作れなかった……。


だからボクはおばあちゃんの家に泊まりにいくと退屈だった…。


しかし、実家に住んでいる次男の方がテレビゲームなどを持っていたので、ボクはそれで遊ばせてもらったりしていた。


それから、一人で公園にいってブランコをしたり色々なオモチャを見にいったりした。


それでも、退屈に思うことはやっぱりあった・・・。


大人になった今、『あの時の退屈は幸せ』だったのだと実感できる……。


おばあちゃんの家に泊まりにいったある日、実家に住んでいる長男の方が、


『あした楽しいところに連れていってあげる』


と、言ってきた。


実家にいて退屈だったボクは胸が高鳴り心が踊った………………。
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