【完】春紫苑
「ねぇ、将光……っ!」
「また、明後日な」
そう言って将光は私に背を向けて歩きだした。
明後日って……
貴方は月曜になったら学校に来るの?
変わらずに将光は来るの?
貴方に……
私たちに……
ちゃんと明日はやって来るの?
追いかければ、まだ、
追い付く距離に将光はいるのに。
何故か私の足は動かなくて。
遠ざかる背中は
どれほど手を伸ばしても届かない
どれだけ叫んでも振り返らない
そんな気がした。