【完】春紫苑
突然、悲鳴をあげたかと思うと震え出した私を心配したのだろう。
後ろから声がした。
……将光。
将光のこんな優しい声、久し振りに聞いたかも。
何か、言わなきゃ。
そう思うけど震えは止まらなくて、口を開けない。
とりあえず、将光のとこに行こう。
そう思って立ってみたけど
ガクッ
震えた足じゃ立つのがやっとで歩こうとしたら崩れかけた。
倒れるーーーー………………!!!!
「美琴っ!!!!」