止まない雨は無い。ーハッピーエンドのその先ー
7
私は、


早朝…病院を抜け出した。


ドス黒い感情は、



スッキリ消えていた。



他人から思えば、逃げてる…!



なんて、思われている事だろう。



でもね、逃げる事も必要だと…



私は、思う。



あのまま居たら、


里穂と直夜

両家の両親が可笑しくなってしまうから。




それで、




お互いが、良くなったら



それで良い。



私は、悲劇のヒロインだと思う。



でも、嘆いてばかりじゃ居られない。




この後の人生もあるんだから。



私は、久しぶりの電車に乗った。




保険証と住民票は、事前に用意をした。




伊達に、大人じゃないわよ。


住む場所は、今日探す。



無かったら、




漫画喫茶にでも、泊まる予定だ。




新しい生活に、



ワクワクしていた。




早く…



あの記憶を、消し去りたい。




もう、過去の事だと…



いつか



話せる日が、来るのだろうか。
















< 27 / 92 >

この作品をシェア

pagetop