止まない雨は無い。ーハッピーエンドのその先ー


「景吾!私達の娘、頼んだよ?」



「おう!」







「「お疲れです!!」」




私は、着替えて…


景吾さんと2人で店を後にした。




いつもと変わらない道のり。




まったりした空気を私達を包む。




「出かけるの久しぶりだな。」



景吾さんが、ポツリとつぶやく。


「えっ…?


そうなんですか?!」



苦笑いする景吾さん。



「最近は、忙しいからなぁ。」



腕を伸ばしながら、歩き始めた。




「そんなに、働いて…

大丈夫なんですか?」




「男は、ちゃんとした職場で働かなきゃ…嫁の来てがないからさ!


恋人なんて、数年居ないしな!」





私は、ラッキーな情報を得た!



景吾さん、彼女居ない!



私に、希望の光が!



「そっ…そうなんですかー。」





ニヤニヤしていると、




「俺に、彼女が居ないのが嬉しいのかよ。


お互い独り身だからなぁ。


同志が居て、嬉しいか?」



一瞬、ギクッとしたが…



「同志ですね!


嬉しいですよ!


寂しい者同志で、ホラー映画鑑賞しましょ!」



あははっ!



お互いに、笑った。









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