止まない雨は無い。ーハッピーエンドのその先ー

「片付けられない女なんですよね。

料理も駄目だし、裁縫なんて超サイアク。

だから、駄目だったのかなぁ。」



言っている時に、竜崎さんの事を思い出した。



悲しいなぁって顔をした私を、景吾さんは…



「駄目じゃないぞ?

女は、愛嬌も必要だしな!加奈は、いつもニコニコしているし。

俺みたいに、家事全般好きな奴だって居るしさ。」


両頬を、つねられた。


純さんを思い出す。



「痛いっっ!」



「加奈なら、素敵な男が現れるさ!



俺も、


純も、りんも、保証する。」





本当、景吾さんはカッコ良い。


私の周りには、少なくとも居ないな。



「話が、暗くなっちまったな!


ワインで乾杯しよう。」


「はいっ!!」




実は、ワイン初体験なのだ!



いつもは、缶チューハイか甘いカクテルしか飲まないのだ。



ビールなんて飲めたもんじゃない。




「景吾さん…


実は、ワイン飲んだ事無いんですけど…

美味しいですかね?」



「初めてかー…。

好みにもよるかな。

まずは、飲んでみ?」


「はっはい!!」





ドキドキしながら、ワインを流し込む。








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