止まない雨は無い。ーハッピーエンドのその先ー

私は、何をやってるんだろう。


客観視している自分が居た。


ただ、唇を押し当ててるだけなんだけどさ。


景吾さんの唇から伝わる温もり。


うっすら目を開けてるみると…


硬直している景吾さん。


ごめんなさい!頭に来てしまったから…


寄った勢いって凄いな!


記憶は、まだあるぞ!

酔うと記憶無くなるって、嘘なのか?!



「本気なんだから…。

私……

交通事故にあって。


昏睡状態になっちゃってさ、

目が覚めたら…

婚約者を、妹に寝取られたんだ。


みんなして、妹を庇うから…


辛いから…

憎しみでどうにかなりそうだったから。





りんさん達の所にお世話になってるんですよ。


もう二度と…


二度と恋愛しないって…


決めてたのに!!!


景吾さん…貴方にに会って


恋をしたんだ。



私は、付き合いたいとかじゃない。



この気持ちを、思い出させてくれて…



ありがとう…。」



マシンガントークのように、ベラベラと喋っていた。


キョトンとした景吾さん。



次の瞬間、悲しそう顔をしている。



こんな顔をさせたくない。



景吾さんには、笑顔でいて欲しい。





「ごめんなさい。


こんな下らない話をしちゃって…。」




「辛い思いを、沢山したんだな。

俺も、加奈に会えて良かった。

だから、泣くな!

みんなが、居るから…。」



「ありがとう…。」



睡魔がやってきたようだ…



「本当は、付き合いた…い。

また…」


私の記憶は、ここまでで途切れた。








「まったく…

加奈には、やられたなぁ。」



ため息をつく景吾。


加奈のベットに、運んだ。


そして、加奈の隣りで眠る事にした。








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