Love is -memoryー
Never again(2015年父の日)
それは前のオーナーである恭介さんから経営を引き継いで1年ほど経とうとしたある日のこと


「うちの店に何か用か?」


あの時の自分とよく似た人間に出会った



「いえ」


去ろうとした背中に声をかける


「中入っていけ。まだ開店前だ」



平均より高めの俺より頭一つ分高い身長


「名前は?」


「高野理央です」

「俺は輝一。ここのオーナー」

硬かった表情が一層硬くなった


「源氏名何 がいい?」


「え……」


「働きたいんだろ?」



「でも」


「構わなねぇよ」



愛美ならわかってくれる。そう思っていた

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