Love is -memoryー
「初めまして。桜井航です」


そう自己紹介した彼女は読んだ作品からは想像のつかない人物だった



「後でサイン良いですか?」


「はい」



「どうぞご案内します」



目立たない席ではあるものの店内を見渡せる席に案内をし、光を横につけた



「何かあれば呼んでください」



少し緊張しているようだが光なら上手く解すだろう



事務所に戻ると理桜が出勤してきたところだった



「おはようございます」


「おはよう」



拾ったときから変わらない独特の雰囲気。


冷たいといえばそれまでなのだが、そこが人気の理由だったりもする



「悪いが、手が空いたら4番行ってくれないか?」






「大丈夫ですけど、何故?」



「取材が入って。質問に答えて欲しい」



「わかりました。誰なんですか?」



何度目かの問いに答えた



< 67 / 91 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop