未成年・恭~【恭&綾シリーズ】2

とにかく、今日は仕事を長引かせない努力をする。

俺はきっと誰が見てもいつもより張り切っていたと思う。


「わたしが宇都宮まで行くから、恭の仕事が終わる頃、宇都宮駅で待ち合わせしよう」


迎えに行くって言ったからには何とかして仕事を休もうと思っていたけれど、綾の心遣いで休まずに済んだのだ。

正直、何と言って休みを取ろうかと悩んでいたから、綾の言葉には救われた。

父親が社長っていうのもいいようで悪い。

高校時代のアルバイトの時はともかく、息子の俺に労働基準法なんて関係ないって感じで遠慮なくこき使ってくれる。



しな。でも、今日は六時半には終える。



最悪でも、アッシュが始まる八時には綾をメテオに連れて行くんだ。
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