そ の ま ま で 。

里乃ーーー!!

おはよーー!!



と、大声をあげ私に飛び込んで来たのは、美琴だった。


私の親友。


「お…おはよ…ハイテンションですな。」


「 当たり前だよ!新学期だよ?新学期★」


「 そんな楽しいものかねぇ…ん?」


がらっ


教室のドアが開く。


「 こっ康介!」


「 おはよ、里乃。」


ああ、またこうやって挨拶交わせるんだ…


よかったぁ…。


「 里ーー乃ー! 妄想の世界はいらないの!」

「 ふぇ?!入ってないよ!!」


「 顔が緩んでたっての。ほら、体育館いくよ!」


「 ちょっ…ちょっとまってよー!」



こうやって、またふつーな日常が私を待っている。そう思っていた。

そのときまでは。
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